このレビューはネタバレを含みます
二人がすべてを捧げたその一瞬は、きっと、生涯の中で何にも替えられない瞬間だったに違いない。そして、その価値は本人にしかわからない。
翔吾は最後に仁さんの心をもう一度燃やしてくれて、仁さんは翔吾の道標になってくれたんだなあ。人との出会いで人生は変わっていく。師弟でありながら親子のようでもある、そんな強い信頼で結ばれた関係性は温かくて優しくて心がぎゅっとした。
人はいつか死んでしまうし、形あるものは壊れてしまう。余りある人生をどう生きるかは自分で決められる。その中で、決して手放してはならない瞬間を、しっかりと捕まえられる人間でいたいと思った。
試合シーンの迫力がとてつもなくて見入ってしまった。