towako

エリザベート 1878のtowakoのレビュー・感想・評価

エリザベート 1878(2022年製作の映画)
3.6
40歳を迎えた皇后エリザベートの1年間を斬新な解釈で描いた本作。
類まれなる美貌を持ち、羨望を集め、若いときから象徴として生きてきた彼女。きつく締め上げられるコルセットのように観ていて息苦しい。
高慢で奔放すぎるがゆえに侍女たちなどに同情する場面が多くあるものの、ヴィッキー・クリープスの演技が抗いがたい魅力を引き出している。
現実に存在する肖像画のなかに閉じ込められた彼女と、劇中の革新的な映写カメラによって映し出された生き生きとした彼女を見ていると、もし本当に映像として残っていたら、彼女はどんな風に映るんだろうと想像してしまう。
towako

towako