べるまちゃん

時雨の記のべるまちゃんのレビュー・感想・評価

時雨の記(1998年製作の映画)
3.9
こういう映画、好きです。途中でダレたし、雰囲気に酔ったもん勝ちな感じはするけれど、もうとにかく主演二人の淡くも深く恋する様が観ていてたまらない。
嵯峨野と鎌倉の美しさ、そして何よりも音楽が素晴らしい。死を間近にして、多恵と共に在る生を渇望し、躍起になる壬生の姿に心が締め付けられる。そんな彼の想いの深さに気づかない多恵もまた切ない…。
わずか5ヶ月だったかもしれないけど、こんな想いができたら、喜びと痛みも含めて幸せなんだろうな。原作もおすすめ。