切ない。とても切ない。結末はううぅと胸が痛み、涙をポロポロ流した。陸軍士官学校での出来事。雪が降っていて、画面が暗い。たまらん。
クリスチャンベールがですね、若い学生とは言え、かのエドガーアランポーを凌ぐほどの賢さ、思慮深さがあり、謎解き名人。警察なのに警察っぽくないじゃないか。
全てうまく行き過ぎの気がしないでも無いが、映像も俳優たちの演技も全て引き込まれた。
シャルロットが出てきた!ワオ。あのバーで飲みたい。Xファイルが出てきた!ワオ。
それにしても、「薄暗く寒々しく切なく」描かれているので、重々しい雰囲気ではあるが、黒魔術が出てきたり、エドガーアランポーが出てきたり(もしここにいたらっていう設定ですわよね?)大変好みだった。
むかーし、小学生だったわたくしは赤川次郎を読んでいた。
「子どもが側溝に転んで落ちたので助けた」というようなお話しがあり、
「その子供は、アドルフヒトラーと名乗った」という終わり方だった。(正しく覚えているわけではない、ドイツに側溝があるのか?)
わたくしは気が小さい小さい小学生だったのでゾゾゾと恐怖を感じたのだ。助けなければ良かったのに!とずーーっと思い続け、読んでから数十年経ってもそんな変な話しを覚えている。
この映画もエドガーアランポーと出会っていなければ、クリスチャンベイルだって、こうはいかなかったでしょうよ。あ、そりゃそうか。
いろいろな意味でますます興味深いミステリー映画だと思ったのでありました。
あとから知った!ロバートデュバルも出ていた。えーー!生きてたのか!すごいすごい。