のんのん

太陽がいっぱいののんのんのレビュー・感想・評価

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)
4.2
最近、映画館で観たものすら感想書いていない。そしてそのうち忘れちゃう。悲しい。

それならば観返さなくても書ける感想でも書いておこう。

とは言っても古過ぎるし、ここ数年は観ていないので覚えているかどうか。

リプリーの感想でも書いたのだが、年老いたわたくしの母はなんでもアランドロンと比べる。この間、孫(わたくしの息子)に向かって、アランドロンとそっくりだと言い放った。ずっこけそうになった。息子はアランドロンを検索し、苦笑いしていた。

さて、レンタルビデオで初めて観たのが遥か昔。母の愛しのアランドロンは確かにハンサムなのだが、わたくしの思春期はトムクルーズだのアルドリューマッカーシーだのミーハーだったので、フランス人チックな顔はタイプでは無かった。だから世の中の人ほど目がハートにならずに観た。

しかし、、、わたくしはこの音楽に惹かれすぎた。なんなのこの音楽。音楽を聴くだけで映画の中に呼び戻される。アランドロンの顔と、この名曲が無かったら(彼女もとても可愛らしくて素敵だけど)名作なんて言われなかったのでは?と思っている。

だけどもね、映画ってこうでなくっちゃねって思える映画でもある。現実逃避、憧れ。ハイソサエティ。裸足に白い靴。(石田のような)

彼女にギターを弾かせるときの蛇のような目つきと、「太陽がいっぱいだ」って言いながらの陰のある笑顔は、何度観ても、ちくしょー、かなわないなと思ってしまう。挑んでいないけど。

ああ、やっぱりもう一度観てみようかなぁ。アランドロンに夢中になったらどうしよう。

太陽がいっぱいもリプリーも何故好きなのか自分でもわからん。
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