まいこ

ほの蒼き瞳のまいこのレビュー・感想・評価

ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)
3.5
「ファーナス 訣別の朝」「荒野の誓い」のスコット・クーパー監督とクリスチャン・ベールが3度目のタッグを組み、ルイス・ベイヤードの小説「陸軍士官学校の死」を映画化したミステリーサスペンス。
引退していた元刑事が、後に作家として世に知られる若き日のエドガー・アラン・ポーと出会い、殺人事件の解明に挑む姿を描く。

サスペンスからオカルトまで
序盤は少し支離滅裂に感じた話の繋ぎも中盤から持ち直す。悪魔崇拝に話の中心が移動した時「あ、これ信頼できないやつ」と嫌な予感がしたがしっかり完走。何となく話のオチは読める。当たり前だが後半40分あたりが一番盛り上がる。

ダドリー坊っちゃまことハリー・メリングのザ・貴族感が素晴らしい。これ、シャラメが演じてたらただのオシャン作品になってたと思う。クリスチャン・ベールはすっかり髭の貫禄に目が慣れてしまって舞台背景に溶け込みすぎ。

サスペンスジャンルの鑑賞も慣れた(苦手意識が消えてきた)のか、鑑賞しやすかった。が、本作品に関して言えば社会的規範と当時の社会問題に紐づいた悲しいストーリーだったから、というのが理由かもしれない。
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