『私ども卑しき者達は、生きる為に
見えぬふり、聞こえぬふりをする
ほかないのでございます。』
盲目の優れた鍼医者・ギョンス。
宮廷の御医に見出されて宮殿に上がり
貴人たちに御医の助手として鍼を打つ
ことに。
実はギョンスにはある『秘密』がある。
その秘密ゆえにギョンスは宮殿内での
陰謀に巻き込まれてゆき……。
仁祖実録に短く書き残された世子の
怪死の記述を元に大いに膨らませて
作られた朝鮮宮廷サスペンス。
ギョンスの『秘密』が彼を窮地へと
巻き込むいっぽうで、その『秘密』
が彼のサバイバルを助けてゆくの
が面白い。
ミステリ・サスペンスとして非常
に良くできてるうえにキャストの
方達が非常に達者。
政治と謀略の中でしか生きていない
王族たちや宰相・大臣や陰謀に加担
する連中も皆ハマってました。
子役もオネショしてる王のお孫様
とか、ギョンスに親切な世子嬪の
女官に惚れてるオジサンまでイイ。
ギョンスを演じたリュ・ジョンヨル
も素晴らしかった。
髭のばしてると森山未來に似てる
気がします😆
冒頭に挙げた台詞は庶民の処世術
として言いがちですが、黙ってて
いい時ばかりではない❗️と我々に
教えてくれるような話でしたねー。
劇場鑑賞通算784本目。