『家の火を絶やすなよ。』
『薪をくべてよ、このままじゃ
消えちゃう……。』
ソフィア・コッポラ監督最新作の
ヒロインは凋落するポップスター
エルヴィスに愛されたプリシラ。
異郷の地で出会った小さな少女を
慈しむスーパースター。
だがその幼稚で我儘気儘な愛に翻弄
されるプリシラ。
ファッションも髪色もメイクも総て
において自分の世界を押し付ける。
エルヴィスもスターとして順風満帆
ではなく映画界での不本意な活動や
『大佐』による抑圧や搾取も描かれる。
ストレスを受けたエルヴィスはその
負荷を幼いプリシラに容姿なくぶつ
け、自分の世界に寄り添う事を強要
してゆく。
プリシラに意見を求め、彼女の答え
が気に入らないと椅子を投げつける。
迷走の果てに精神世界を語る胡乱な
書物に耽溺し、同じ世界に生きろと
強いるエルヴィス。
プリシラの反抗は一切許さない癖に
大佐に言われてトンデモ本を燃やす
シークエンスがおかしくも悲しい。
お話は特に盛り上がる処もないまま
あっけなく終わってたかも😅
ただプリシラを演じたケイリーは
すごく魅力的でした。
身体はデカいが幼稚でキレやすく
いつも貧乏ゆすりしてる不安定な
エルヴィスを演じたジェイコブも
👍