キリキリした展開かつ手際のいい演出。
暗闇に目を凝らして見てしまう仕掛けも効いた。
蝋燭が消えたり、月光が差したりとトーンが変わる夜の演出に声や針をぷすりと刺す感触まで主人公の設定に沿っていて、これは映画館鑑賞をお勧めします。
何が見えているのか、盲目の鍼灸師と疑心暗鬼と重なる政変で疲弊し、蒙昧とした王の駆け引き。
ユヘジン俳優がうますぎだし、リュジョンヨル俳優の指先や目線、顔の角度まで調整したキメの細かい演技も冴えていた。
「天命の城」の4年後ぐらいなので、先に天命の城を観ておくといいかもです。
外交政治で過酷な立場に置かれた朝鮮の中での史実ミックス劇なので。
世子の毒殺説はほんとにあるみたいです。