このレビューはネタバレを含みます
今年ベスト級に面白かったです。
2転、3転しかつ緊張感がある物語で素晴らしかったです。
テーマはとてもわかりやすく、「どんな人でも恐れず真実を語るべきだ」ということが物語上で説得力がある形で推移します。
しかし、この真実に辿り着くのに主人公がつく嘘が必要になるところが複雑な気分ですね。
またその真実がどう扱われるかとかテーマに対して盲目的ではないということですかね。
あと権力の表し方が面白いですね。権力は下のものが従っているから成り立っているみたいな描き方は面白かったです。ラスト辺りは裸の王様を連想しましたね。
真実を覆い隠せるなら自分にとって不都合なことも隠される。
納得と共に主人公が潔白でいられないところに面白さと共にある種の哀しさを感じました。良い人は死んでますからねこの物語。
