たむ

猿の惑星/キングダムのたむのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.3
人類に警鐘を鳴らし続ける『猿の惑星』フランチャイズ最新作です。
オリジナル5部作もその時代時代の社会問題を取り入れ、一度リ・イマジネーションでやらかすものの、新三部作の完成度は驚くほど高かったため、その後を描く本作も期待は高めです。
猿の惑星になってから数世紀後を舞台にした本作は、カルトや暴力の恐ろしさを描き、狂信的な信仰の恐怖がテーマとなっています。
かと思いきや、人類の負の遺産というものもフィーチャーされるため、今、現在が数世紀に渡って、悪い影響を残す、というあたりのドラマがSFと面白いです。
アクションも視覚効果もとてつもないスケールですが、本当に数世紀経ったのか?と思わせるリアリティには疑問符が残ります。
数十年がいいところでは?と思ってしまう負の遺産の描写の数々がなんとも微妙な印象も…。
前回の三部作がウイルスの警鐘がその後を予言したような新規性は本作には乏しく、焼き回し感は拭えませんでしたね。
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