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猿の惑星/キングダムのdxdxdのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.8
グレートウォーから300年後、「言語機能を持ち進化した猿たちがどのように文明を築くのか?」、その問いに対して冒頭から最高のアンサーを出していた。
鳥使いの集落、通過儀礼の儀式、狩猟に鷲を用い、天日干しする等の食品加工など…独自の文明を築いていてSF映画としてのセンス・オブ・ワンダーに満ちている。
だからこそ、そんな豊かな集落をぶち壊すプロキシマス・シーザー一派の極悪非道っぷりが際立つ。しかもあのシーザーの教えを捻じ曲げているし。

そんなプロキシマスの王国に新主人公のノアと人間がバディを組み立ち向かう話かと思ったら、全然違う方向に転がっていく。何と言うか、本当に人間は愚か。

あと、シーザーが前シリーズの主人公として、イーストウッドの如く魅力的だったが、
今シリーズの主人公のノアも負けず劣らず、この先を見たいと思わせるキャラクターだった。特に鳥使いという設定が生きている。心の迷い、成長、ラストバトル、全てにおいて相棒のイーグル・サンとの関係性とリンクしていて、その上手さに膝を打った。ただ、矛盾や苦悩も抱え、単純な英雄誕生譚にしていないのが絶妙なバランスだった。次回作も観たいぞ!!
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