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猿の惑星/キングダムのnobsangのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
4.0
プロローグ部分がすごくよかったです。主人公たちの暮らしの文化性、キャラクターをしっかりとインプットさせてくれるので、その後の話がすごく咀嚼しやすかったです。
高い崖に昇る、んですけど、その崖も自然の崖なのかどうかが微妙なところ、のナイスな世界観でした。

エンディングにセリフが少ないのも最高です。過去のチカラを取り戻した人々が、このあと何をどうするのか…どんな企み、目論見があるのか、セリフにはしてない。考察してください、ってことなんですよね。

一見、敵キャラであったプロキシマスの視点が、本作の軸になっているのが面白いです。「人間を信用できない、人間は油断ならない」という主張はコミュニケーション不全ではなく、「世界を統率するもの」として当然のもの。劇中で実際に人間は、ほんとうのことを語らず、何かを企んでいますからね。

わたしも人間なんですけど、猿の視点で人間を疑う、という、すごくおもしろい体験でした。

少し前に見た「ゴジラxコング」と少し比較してしまいます。正直ゴジラとコングに漫画チックな表情がありすぎたので、今回は人外の登場メンバーたちの「顔」をどう見せるのかな、と。その点は「表情が出すぎてない」感じがすごくよかったです。

でも本シリーズはやっぱりあれかな。【初代】が一番楽しめるかな。
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