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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)のnobsangのレビュー・感想・評価

4.2
これは「ドラえもん映画」として見るか、一本の映像作品として観るかでかなり評価が分かれそうです。

めっちゃ良かったです。とても現代的な20年代プロットでありながら、ドラえもんにしかできない、ドラえもんだからできるオチの付け方だったのです。
3本?の伏線を最後に見事に回収するクライマックス、それが「ひみつ道具」であることと、のび太の個性からくるものが絡み合っている。これぞドラえもんであり、劇場版でたくさんの作品を生み出せる底力なんだなと。

あと「レベルアップして称号が変わる」も現代風なゲーミフィケーションでよかったですね。

ありがちな侵略劇はSF映画としての分かりやすさ。マクロスみたいな「ファーレの力」はこの作品の個性。
ただ、このふたつは「子供じみてる」「ピンとこない、音楽に興味ない」とバッサリ切り捨てる理由にもなっているかなと。

が、音楽を楽しむ映画としてもじゅうぶんに成り立つクオリティです。良い曲か、メジャー歌手か、は関係ない、歌うこと・奏でることそのものが「音楽」ですからね。
これをきっかけに音楽に興味をもつ子どももいるだろうな、的な側面もあり、小学館っぽさ?もすこし感じました。

リコーダー監修や音はやはり栗コーダカルテット絡みますよね…そうですよね。納得。
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