きいち

猿の惑星/キングダムのきいちのネタバレレビュー・内容・結末

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

猿の惑星キングダムを鑑賞。
特撮の手腕が良く、猿なのに感情が伝わって来て感情移入できた。
だから敵役のゴリラが脅威に感じたし、仲間のサルの無事も喜べた.
むしろ違和感は喋る人間が出て来てから。
やけに現代人っぽいし、施設の中身まで把握しているし。
老人を首を絞めて殺すとことか明らかに格闘技の訓練受けてるし、拳銃で正確に心臓を打ち込めるのも訓練の成果と思われる。

ミッションを背負って旅に出たがノヴァー以外が猿に殺されてるのが判明。
1人で旅してたから生活維持できずに野生化してる人間に似てる感じになってるのね。
協力した猿を非難させる前に爆破する非情さあたりは女レンジャー部隊っぽい。
仲間の女性が防護マスクしていることから、ウィルスは健在である事が分かる。
もともと野生化していた女性をあそこまで訓練したのかな?
ラスト拳銃持って会話するところは骨の髄まで人間ですな。
しかし、ラカのペンダントをノアから受け取る時、両手で受け取っている(つまり銃から手を離して)事が印象的だった。
ノヴァの心境に何らかの変化があり、今後人類とエイプの間に挟まれ苦悩するのか、橋渡し的な役割をするのか楽しみである。

ブロキシマスシーザーとのラストバトルでノアがボコボコにされている時に、イーグル族が黙って見てるのはエイプの本能のような気がした。
ボス猿がマウント取ってるのを黙って見ていることしかできない本能。
それをノアの歌で勇気をもらい、みんなが歌うところは本能を意志の力で押さえ込む、エイブからの進化を感じた。

ノアは成人の儀式前って事だから14から17歳辺りか?
少年が成長するビルドゥンクスロマン、成長物語として見ると、長い尺も必要だったのかなーと思った。

総合的に言って3.8
お猿さんに感情移入できたし、人間の悪賢さも書かれていて共存のハードルは遠く思えた。
次シリーズもあるらしいし楽しみだ。

良い映画でした。
きいち

きいち