このレビューはネタバレを含みます
これまでのアイカツ!(1作目)を見てきた人であれば、そのメッセージに何かを感じずにはいられない、濃密な魅力の詰まった作品でした。
10年という月日は単に作品としての時間だけでなく、10年前にアイカツ!を知った女の子たち(やおじさんたち)、そして作中に登場するアイドルたちの過ごした時間という観点からも描かれており、10th Storyという意味を存分に感じることができました。
いちごたちにとっては卒業のタイミングでまだ見ぬ未来に思いを馳せると同時に、22歳になった彼女たちは再会の約束を胸にそれぞれの目指すべきものに向き合っています。現在と未来、2つの瞬間を描くからこそのソレイユの3人の絆を感じるとともに、それ自体がアイカツ!に出会った人たちへのメッセージになっていました。
そのほか、スクリーンで見ても見劣りしない作画やCGのクオリティも初期から見ている身からすると感じ入るところがありました。「MY STARWAY」や「氷の森」も作品を彩るに十分な曲でした。
アイカツ!を知らない人が見たら感想はぜんぜん違うものにはなってしまいますが、確かにこの作品はアイカツ!好きにとっては最高の作品だったと思います。