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そして、ひと粒のひかりのとぽとぽのレビュー・感想・評価

そして、ひと粒のひかり(2004年製作の映画)
4.0
私はお金を入れる

私にはできないと?運び屋=ティーンエイジャーの女の子が選んだのは、聞こえは良いブツを持って運ぶだけの楽な"旅する仕事"。けど、それだけの作品ではない。カタリーナ・サンディノ・モレノが凄かった!最初の方からハッキリとした意思表示で、キャラクターが出ている。原題にも冠された主人公の名前マリア様というイエス・キリストの母に、次の世代・未来に希望を託していく妊婦。神の恩寵を受けた彼女の選ぶ先は…?花の仕事をする、せんべい買って食べるという、国境を超えて差異を伴う反復。移民のリアルにほんの微かな希望を見出し、そこに賭ける。彼女の最後の表情や眼差しが印象に残った。見ていると少しイライラもしちゃう友人役だけど、自分もあの立場だとあっち側かもなんて思った。

「この子に機会を与えたい。今のコロンビアでは子供を育てられない、残念だけどそれが現実」
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