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デリシュ!のとぽとぽのレビュー・感想・評価

デリシュ!(2021年製作の映画)
3.5
ここをどんな人にも開かれた場所に

"講評": だれかと分かち合うことの大切さ。主人公2人とも手堅く魅力的で、公爵もちゃんとヤなやつ。優しくあったかく自然と笑みのこぼれるような風通しの良い、爽やか後味に包まれるステキな作品で、出てくる料理ももちろん美味しそう!! お腹も心もホッコリするね。
時は18世紀、金持ちから貧乏人までまだ皆で食べるようなレストランがなく、民衆が食糧難にあえいでいた時代。根菜を食べさせるとはブタか!指定されたもの以外の勝手なメニューを出したばっかりに公爵の料理長から旅籠中継所のパン職人に戻った熊さん体型の主人公マンスロンは料理長の地位も女性も興味なさそうなのに、案外興味津々で未練アリの様子。息子と弟子入り女性と当時の常識を覆す新規レストランビジネスへ。公爵はもういらない、毒を盛られても当然。権力者の施しなど要らない庶民の力と連帯、そしてシェアすること。

シナモン、ジャガイモ
"胃は満たされた臓器となったのだ"
量に応じて値段を変えれば誰でも食べに来られる、空も飛べる時代だ!
誰が食べる?望めば誰でも
カエルは空を飛べぬ、いい料理は庶民にはもったいない
同じお客さんだ

勝手に関連作品『シェフ』『ウォンカ』『ショコラ』
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