このレビューはネタバレを含みます
トークショー込で鑑賞。神奈川の過疎化した漁港に住む1人の盲目の男の話で、静かなストーリー。
細かな内容全てを語り尽くせないけれど、私が仮に目が見えなくなったとして、そして絶望的な状況になったとして、主人公のようなどこか自信がありつつもブレずに優しさを持てる人間になれるのだろうか、と思う。
盲目状態の主人公が上を見上げて太陽を見つめているシーンは心にくるものがあった。彼が1人でもがき苦しんだ末の感情を完璧に表現していた。
トークショーで監督さんが「私が感じている事を映画にした作品」と言っていたが、彼の大人しく優しそうな人柄が主役の人の演技に乗り移った作品なんだろうなと率直に感じた。
今の情報化社会だからこそ、想像力は本当に大事だ。