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あしたの少女のきのレビュー・感想・評価

あしたの少女(2022年製作の映画)
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傑作!!!!ゆっくりと壊死していくこころ、どこかで止められたはずなのに止められなかった死。ソヒが自死するまでを描くパートと、ユジンがソヒの死を捜査するパートの2部構成で、視点の入れ替わりがあることで、不可逆な世界に取り残された「わたしたち」を描くその丁寧さ、誠実さがすばらしかった。後悔しか残っていない「わたしたち」がなにをできるのか。ソヒの足元を照らすわずかな光は、後半ユジンの足元を照らす。自責の念にかられたのか、ようやく見つかったソヒのスマホに唯一残されたダンスを踊るソヒの映像をみて涙を流すユジンをうしろから照らすのも冬のやわらかな光なんだね。
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