このレビューはネタバレを含みます
韓国社会の闇の深さがここに
ジャケ写不気味すぎるんだが…もう目を背けて社会ホラーというフィクションに持っていきたくなるのに、不可避の実話ベース。
この女性監督は前作では同性愛とか性差別や虐待についての問題を扱っていたが今回は…はるかにエグい。
韓国の受験戦争と学歴社会については有名だが、進学校に通う裕福な家庭に育ち、戦争に参加できる人間よりも、実はこういう普通の職業学校とか高卒で就職する人の方が多いのかもしれない。
就業率が全てでインターンを受け入れる会社に頭が上がらない学校。いい会社と聞いては心情も慮ってくれない両親。相談しようにも皆が同じ境遇に陥っていく友人達。辞めれば問題児として退学させられ、ユーチューバーで投げ銭をもらって空元気で凌ぐ元同級生。
これが現実ですか…
そう！これが現実です！
って、もう救いがなさすぎる。
大胆な２部構成の映画だけど、最初のダンスシーンから冷たい貯水湖までがひたすら重い。重すぎる。
ちなみに原題の直訳は"明日"ではなく、"次の"少女。まじ笑えない
