Paula

NOCEBO/ノセボのPaulaのレビュー・感想・評価

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)
2.0
The trouble with science is that
it can be perverted.
イギリスのTVシリーズ『Prisoner No.6』より


They were afraid of the power
that can heal or destroy.
このセンテンスの意味するところは... 何かって?
疑心暗鬼の発展形かな?
"nocebo effect" なんて!?

話は変わるけど
イギリス人からゲイル語を取り上げられ、強制的に話すことを強いられた事でUKや米語とは、一味も二味も違うアイルランド・イングリッシュをフランス人の彼女が話すって、実際にそれが正しく使われているのか?なんて英語もあまり知らないで、ただ疑う事だけは一人前の重箱をつつく癖のある者にとっては、面白みも半減するのはセルフィッシュ・マインドから~ぁのノセボ効果のせいにしちゃいマスです?

Lucky shoes, lucky shoes;
make me win, and never
lose.
人は、多かれ少なかれ他人には言えないジンクスってものを持っている。特に悪い知らせの予兆と言う錯覚の為に本編では数回クリスティーンが繰り返す。

Leo Tolstoy said that doctors pretend to know everything and cannot cure every illness. He also said that doctors are charlatans. Tolstoy was irritated when dealing with doctors.
誰もが名前だけは聞いたことのある文豪が、些細な痛みや、ましてや重病の場合、それも誰もが我先に信じてしまう権威の塊に対して、彼は詐欺師(山師)呼ばわりをしている。

でも作中、薬をカルト教団がもてあそぶ道具のようにダイアナは例えて人の心と体ををもてあそぶ。
Diana: What is important is you
    believe in the medicine.
    Believing is important.
    Trust also.

謎の多いダイアナをラストに悪く描かないところに映画製作者の見ている側に "salvation" の意味を伝えているのかは分からないにしても、人の好みによるけど低品質な売り上げ重視的フィルムに映画製作者自らおとしめている。
これによく似たストーリーが、フィルピンを舞台にした恐怖映画がある... 
それは、2014年に公開された『生き人形マリア』。本作とは違ってCGを一切使わない手作り感満載の映画で、子供たちが、人形さんに扮して大活躍する映画。それと比べるとアイルランド出身の本作を製作したフィネガン監督は安直に呪いとくればブードゥー教仕立てにするのは動画しているし、大体、ブードゥー教って経典がないので誤解を生むようにキリスト教に誘導されているところが多い。

南の島で働いていた時、タイ人の友達が、庭の隅に行きたがらなかった。おおよその意味が分かるので言わなかったけれども、タイに行ったことのある方ならレストランやホテルには必ずと言っていいほど小さな祠がある。タイ人の多くが仏教徒であるとともにアミニズムをおろそかにしないのも彼らの文化にはある。だから、アイルランド人の監督ではタイ発のホラー映画『三眼ノ村』のような輪廻については、決して理解はできないのかもしれない。何もしなければ、大切な人に会える来世に行けるのに人にひどい仕打ちをすると地獄に落とされるのを知っている彼女なのに...彼女の一番の希望を踏みにじる本末転倒なあざといシナリオとなっている。だからブードゥー教って何よ! 動画してるぜ!

You will face your own judgement. 
作中、キー・フレーズとして登場してるけど、この作品の製作者への当てつけな言葉なのね~ぇ!? 少し、悪質でした。すみませんでした。なので、それでは失礼します。
Paula

Paula