ダニに寄生された犬の幻覚を見たことから始まる一家の惨劇を描いた作品。
「ビバリウム」の監督の新作ということなので見に行きました。
不穏で不可解な出来事が次々と起こって、平穏な日常が壊れていく。そしていつのまにか最悪の結末に向かって進むストーリーに組み込まれていく。大好きな展開です。
最初見始めた時は、最後モヤっとするのかなと思ってたけど、ちゃんと起こっていることの理由を示して、伏線回収とか、スッキリするけど余韻が残るラストとか、比較的見やすいホラーでした。
テーマは際限のない消費社会がもたらす新植民地主義と、最近流行りの東南アジアにおけるシャーマニズム。そして寄生虫が意味するものは…。心理的にやられるホラーが好きな観客の期待に応えるよくできた作品だと思います。
ノセボ効果:偽薬(プラセボ)の投与によって、望まない有害な作用が現れること。反偽薬効果。(パンフより)