黒萱

NOCEBO/ノセボの黒萱のレビュー・感想・評価

NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)
2.0
あんまり面白くなかった。
冒頭のタイトルが出るシーンくらいまでは作品全体、特にファッションのカラーリングが美しくて素晴らしかった。エヴァ・グリーンのメイク含めた美しさも素晴らしいんだけど、すぐに悲惨な表情が続くようになる…。

展開が間延びして感じた。労働問題としては重要な話をしていると思うんだけど、起こる現象は「人間が行う呪術のようなもの」と分かっていてそれ以上に特別驚くことは起きない。映像は美しいけどホラー的に恐ろしいCGや見せ方もほぼ無い。演出がいまいちなんだと思う。最近見たトーク・トゥ・ミーはCGのグロテスクさも、時に激しいインパクトある表現、カットがあって楽しめたがこちらはそうではなかった。山場が無かった。

ラスト、ダイアナの娘が目を手で覆って主人公に近づいて来たシーン、娘の顔の中心はとても綺麗で、グロテスクさを現すことも出来ていないし一体何がしたかったんだ…?全く怖くないので直後の主人公の悲鳴も共感出来ないし、子供の俳優への配慮(?)ならそんなシーン入れない方が良いのではと思った。

能力を受け継いだ主人公の娘を木の間からダイアナが見つめるシーンは気持ち悪くて良かった。

ビバリウムの時もそんなに面白くなかったからあまり期待してなかったけど、そろそろ面白かった!って思える作品が見れたら嬉しいのに…。
黒萱

黒萱