子供服デザイナーとして忙しい日々を過ごしていたクリスティーンは、突然原因不明の体調不良に悩まされるようになる。そしてある日彼女の家に、ダイアナと名乗るフィリピン人の乳母が現れる。
本作は「キラー・ジーンズ」もそうだったけど、先進国が劣悪な環境で、途上国の人達をこき使うという社会問題が根っこのお話。
本来、薬としての効果を持たないものを服用することで、何らかの改善が見られることがプラセボ(プラシーボ)効果。
逆に服用することで望まない有害事象が現れてしまうのがノセボ効果。薬や医師に対する不信感などの心理作用によるものらしい。
ダイアナが仕掛ける呪術や処方したものは、忘れようとしていたクリスティーンの罪悪感を思い出させ、更にそれを増幅させ、ついには自らを破滅させる。
飲み込むのが痛そうな魔力の継承だけど、
それを待っていても娘は救えなかったんだもんなぁ。ていうか、この力って復讐にしか使えないの?
「ドリーマーズ」のしなやかな肢体が忘れられないエヴァ・グリーンですが、病んでいてもスッピンの方が美しい。