たまには濃厚な中世ヨーロッパ成分を摂取しようと思い本作をチョイス。むかーし断片的に観たときはもっと静謐な映画だった気がするけど、久々に観てみたら思ったよりも動きがあってサクサク話が進むものだからちょっと驚き。
歴史好きの心をくすぐるセットや小道具もさることながら、次から次に出てくる修道士ひとりひとりの人物造形がとにかく素晴らしい。特に醜男のサルヴァトーレや盲目のホルヘ老師といった重要人物たちの、一目見るだけでキャラクター性が分かるようなビジュアルの作り込みには感服させられる。
細かいところだけど、コーラス経験者としては荘厳なグレゴリオ聖歌をちょろっと聴けたのも嬉しい。
