水

To Leslie トゥ・レスリーの水のレビュー・感想・評価

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)
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まわりの人間をアルコール依存やそれに付随するあらゆる悪行により幻滅させ続ける中、雇い主ズからかけられる「君と踊りたかった」「人はそれぞれ違う問題を抱えてる」「映画のような人生を求める、実際はクソなのに」というような光の言葉の数々に信じられないほど動揺(わたしが)。それでも本人の意思ではどうにもできない範囲で最低が更新されていくのがキツく、生活は瞬間の連続であることを思い知らされる。そして明日の保証もままならない女が10年後をふいに語る突如とした明るさに対しスウィーニー以上にわたしは衝撃を受け、この世のすべての感情が封印された箱を開けたような気分になり、全身の細胞が活性化する感覚に襲われて、ラストで映画館で不審者レベルの大号泣をしました。
主人公めちゃくちゃダメな感じなんだけどめちゃくちゃ大事な映画になってしまった。
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