あまのうずめ

To Leslie トゥ・レスリーのあまのうずめのレビュー・感想・評価

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)
3.5
シングルマザーのレスリーはロトで大金を当てる。6年後レスリーはお酒に溺れ続けお金も無く宿を追い出され、離れて暮らす息子ジェームズを頼り訪ねる。ジェームズは友人とルームシェアをし働いて暮らしてた。ジェームズはしばらくは置くが酒はダメだ自立してと念を押すが.....。


▶︎ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」の監督マイケル・モリスの初映画監督作で、主演のアンドレア・ライズボローがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。(この時のオスカーはミシェル・ヨー) ケイト・ウィンスレットらがSNSで推して広まった単館系上映から初のノミネートだった。

ノミネートされたのも納得の演技で、演技と感じさせない上手さがあり、ライズボローあっての作品とも言える。家族との確執やアルコール依存の描き方等々に説得力不足な部分は否めないが、差し引いてもレスリーの再起の描き方に温かいものを感じた。

「君自身の問題は君にしか解決出来ないが、手を差し伸べることは出来る」という姿勢のモーテル支配人上スウィーニーが眩しい。

「ハウス・オブ・カード」とは全く違うテイストを見せてくれたマイケル・モリス監督の今後にも議 期待したい。