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イヴの総てのmaiのレビュー・感想・評価

イヴの総て(1950年製作の映画)
4.2
ストーリー的には(今となっては)新鮮味に欠けるけれど、女同士の激突というのがすさまじくって好きでした。
ポスターのマリリン・モンローは今となってはビックリするくらいの脇役でしたが、さすがですね…色気がすさまじい。存在感もあって、時代を作った女優って伊達じゃないなという印象でした。

どの時代だろうと、傲慢な人もいるし、したたかすぎる人もいるわけで。
マーゴのあのふてぶてしいまでの態度と、イヴの白々しいまでの優等生キャラ!からのしたたかすぎる言動。女同士のドロドロした対決って好きなので笑、そのぶつかり合いが凄く好きでした。
登場人物たちが、いきなり語りだすのも良いんですよね。

そして、ラスト!最高のしめ方でした。
周りを利用しまくった女優も、結局は同じように淘汰されていく…マーゴのように実力で勝ち得てきた地位はそんなに簡単に揺らぎはしないだろうけど(態度や遅刻は大物女優に付き物なのかな)、イヴのように周りを欺きに欺いて得たものって、他の人も同じことをやろうと思えばできてしまうわけで、いくらだって後釜はいるんですよね…ショービズ界の掟みたいなものなのかも。
これからイヴに何が待ってるか…容易に想像がつくからこそ、ラストのあの表情は最高でした。

人に是非に!とは進められないけれど、個人的に凄く楽しんで見れました。でも確実に言えるのは、これを最後まで楽しんで見れるのは、ほとんど女性だと思います。笑
したたかな女性が追い込まれるところって、趣味悪いなと思いつつ、嫌いじゃないですから。笑
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