麩

生きててごめんなさいの麩のレビュー・感想・評価

生きててごめんなさい(2023年製作の映画)
3.0
序盤のりなちゃんのダメダメぶり、すぐ泣いて男に甘えて自分の人生から目を逸らす姿に「りなちゃんが私すぎて刺さる…🥺」とか思わせておいて、
唐突に男のツテによって仕事で成功し、そのまま謎にインフルエンサーとして本を出版するという展開で共感勢をぶっちぎるの、おもろい
世の中のダメ人間はみんな、2万人のフォロワーもいなければ出版社勤めでビジネス有名人を担当してるイケメン彼氏もいなければ、書籍を出版する機会も無く、穂志もえかの美貌もないということをまざまざ感じさせてくれる
穂志もえかじゃないので、編集者で作家志望のイケメンが食わせてくれることも、面倒を見てくれることも、泣いたら飛んできてくれることもなく、
穂志もえかじゃないので、実業家に気に入られて本を出版することもない現実のほうが、この映画よりよほどつらい。
今の世代のリアルを映した映画とか言われてるけど、普通に全員がそれぞれ自分の人生を見つめたほうがよっぽど過酷でリアルだぜ
ファンタジーを楽しむには設定が世知辛く、
自己を投影するにはご都合主義な超展開
イケメンと可愛い子がグダグダとしょうもない恋をするのがみどころ。
穂志もえかがハマり役すぎた、泣き方とか怒り方がめっっちゃリアルで上手だった
麩