よー

生きててごめんなさいのよーのレビュー・感想・評価

生きててごめんなさい(2023年製作の映画)
3.0
穂志もえかが可愛いくて好きなので観ておくかというテンションで観た作品。
観ながら終始イライラしていた。好きになれる人物がまずいなかったし、20~30代の抱える世間と自分のズレによる苛立ち・焦燥感、共依存的な恋愛をテーマとして持っているのだろうけど、もうそれらに優しくできない自分がいた。通ってきたので『わかる』が、優しく見守れない。もっと若ければ作品を通して考えることもあったかもしれないが……。嫌な大人になったもんだ。と、少し切ない気持ちにもなった。
テーマ選びに今泉力哉っぽさがあったけれど、今泉監督ほど迫るものもなければ笑いもなかった。強いて言えば、鬱屈した気持ちやモヤモヤをミキサーで撹拌しようとした穂志もえかのシーンは良かった。
あと、オープンニングとエンディングの踏切シーンは、彼らの関係に変化があったことをわかりやすく描けていたので、それも良かったが、主人公の最後の選択によってはまた泥沼なんじゃねーのか、救いようねぇ、なんてことを思った。
よー

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