よー

14歳の栞のよーのレビュー・感想・評価

14歳の栞(2021年製作の映画)
3.8
リアル『桐島、部活やめるってよ』といえばピッタリだろうか。何を思って彼らがそういう振舞いをしているのか、それらしい理由がそこにはあった。当時嫌だなと思っていたポジションにいる子供たち、映画の中の子供たちのように考えて振る舞っていたのだろうか。

今現在でいうと、先生の年齢に近いので、先生の想いや泣く姿に気持ちが一番寄せやすかった。泣いちゃうよね。期待せずにはいられないよね。子供たちに。

星野源っぽい顔の保健室登校している男の子、何を考えているのかもうちょっと掘り下げられたらよかった。そして、彼を保健室登校に追い込んでしまった(かもしれない)男の子が、やってしまったことを悔いて、なんとかできないかと自分なりに行動してる姿に、救いを感じた。冷たい意見や視線を送ることもできるが、あの姿勢は大人の年齢になった僕からすれば救い。そして、何かの折に思い出して抱え続けるんだろうことを思うと、そこにも泣きそうだった。

バスケットやってる子のストイックさもとても良かった。書き出すとキリがないくらい、全員に思うことがある。

クリープハイプの曲を映画館で聴くために行ったんじゃないかと錯覚するくらい、楽曲もハマっていた。
よー

よー