うどん

ポーカー・フェイス/裏切りのカードのうどんのレビュー・感想・評価

3.5
「ヴァチカンのエクソシスト」で久しぶりのラッセル・クロウさんがよかったのと予告でおもしろそうだったので、映画ファーストデーに鑑賞。
脚本・監督・主演とがっつり!

【ここからネタバレ】
予告では幼なじみ達をポーカーに誘ったのは口実で復讐のために集めたという筋書き。推理&サスペンスに期待したんですが意外に人間ドラマ。
冒頭は「スタンド・バイ・ミー」観に来たんだっけ?っていうぐらい青春でした。

いきなり、主人公がスピリチュアルに浸かって、人生に迷ってるのは伝わってきたものの、娘と後妻の存在の伝え方をもっと自然にやってくれればなと。
幼なじみ達も40年以上は経ってるから、誰が誰やら説明は入るものの、なじむまで少し時間がかかってしまった。

中盤までのスムーズじゃない描写はありつつも、終盤から予想外の展開に転んでいって、いい意味で思ってたんと違った展開。
端的に言うと幼なじみの兄貴は下衆すぎる。同情の余地はない大悪党なので主人公のイチかバチかの駆け引きは見事でスッとした。

アクションシーンは極めて少なかったものの、ラッセル・クロウさんが銃を構えるとあんなにも絵になるのかと感心。
大富豪の金の使い方がすごい!でもセキュリティルームに銃は装備しておくべき!

ラストは幼なじみ達を罰したいわけではなく、ただ自分の口から正直に話してほしかっただけなんだなって。自分の後妻と不倫したあげく、子供までできた幼なじみにまで遺産を残すのは懐が大きすぎて脱帽。
娘の父を想う気持ちにホロリときました。

中盤はさておき、きれいに収束した作品です。
期待通りにポートレートの1件もまとめてくれてよかった。
ラッセル・クロウさんのファンはもちろん、どう生きて死ぬのかを考えさせられるけど重すぎない余韻を楽しみたい方に是非。
うどん

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