うどん

マンティコア 怪物のうどんのレビュー・感想・評価

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)
3.5
予告が魅力的で鑑賞を決めたものの、悪い意味ではなく「おもてたんと違う」作品でした。

【ここからネタバレ】
ゲームのクリーチャークリエイターの主人公が仕事するシーンは期待通りで楽しかった。欲を言えば、もっとクリーチャーが動いてるシーンやゲームも観たかったな。

近所の火事で少年を助けてから何かがいろいろ変わってく主人公。いつ、怪物が現れるのだろうという期待感とともにストーリーを追う。

主人公って顔はめちゃ濃いけど、性格的に自己主張は激しくないながらもスマートに物を頼めるタイプで、嫌味がない。ただ、面倒事になりそうな時はどんどんかわすあたりは陰キャの処世術か。

こちらの思惑通りに女友達の友人と親交を深めていい仲にやっていく過程は新鮮。若い人にないさっぱりとした感じ鳴ったので。

とりあえす、会社用PCを私用で使うなというごくあたりまえな教訓。あえてどんなにまずいものだったか、映像で出せず、彼女に「吐き気がする」と言わせることで事の重大性を伝える。

行き場のない主人公は自分の欲を叶えるべく、火事で助けた少年宅に向かうんだけど、ねばるトークが変質者のそれでなんか嫌。起こることが想像できるだけに観たくなくてどうしようって感じだったけど、自ら断ち切った。ビックリした。

1度離れた彼女が戻ってきて父親のことといい、メサイアコンプレックスなのかなと思わせた。
主人公は半身不随だけど、見捨てられなかったし、彼女は彼を看護できるし、そういう意味ではハッピーエンドなのでしょうね。

創作する人に少しは身に覚えがありそうな内容。
映像的に主人公が怪物に変化はしなかったけど、静かに迫ってくるリアル描写。
まさか、ペドフィリアを扱う作品とは知らなかったので面食らいましたね。
スペインが舞台ということで台詞と町並みも独特で押しつけがましくなく、じわじわ残る感じの作品です。
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