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旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶのqpのレビュー・感想・評価

2.5
 北海道の旭山動物園は廃園寸前でした。いろいろな困難を乗り越えて、来場者日本一の動物園になります。

 人気がある動物園というのを昔のニュースで見て知っていましたが、具体的にどのような動物園なのかは知らないので観ました。現状の動物園の様子というより、老朽化した魅力がない動物園から客数トップになるまでの経緯を知ることができます。ただし、旭山動物園のイメージはすでにありましたが、そこに至るまでは長いです。

 残念ながら、期待していた動物園の様子がピンと来ることはありませんでした。映画としてもストーリーは暗く、ドキュメンタリーのようでした。動物の死亡、飼育員の事故、感染症、動物の子供が生まれる、閉園危機と前途多難です。

 ただ、一種の這い上がりのサクセスストーリーとして観ることができました。それぞれが才能を生かし、アイディアを出し合い、大衆や融資してくれる人の前でプレゼンをします。やがて動物園反対の動きから、廃園反対の動きにつながります。地道に理解を求めていくことが重要です。

 結果として市長が変わりますが、何事にもお金が必要です。扇風機がうるさいような貧乏動物園から、よく建て替えたなと思いました。あまり本題ではありませんが、各社がこの動物園のように頑張らなければなと感じました。

 残念なことに最後いっぺんに話が進んでしまった感じがあります。予算次第ですが、その取り方も市長の理解に依存しています。アイディアを実現していく形を出した人の信頼が高まる形でもっと見たかったです。
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