途轍もない戯言なんだけれども話の切り口、見せる角度の妙で以て最後の最後まで、文字通り最後の最後まで予断を許さない糞素晴らしい映画、詰まりがfucking awesomeな大傑作でしたね、と。
先ず娘さんのキャラTでかまして以てこれ次の場面でどんな格好で登場するのかと、そうして興味を持続させるテクニックが随所で炸裂し散らかしてる訳ですよ。
分かったのは「ダブルドラゴン」だけでしたけれども。
或いは狂っているのは誰なのか、世代でそれは分けられるのか、それとも本当は狂っていないのか、その辺りのミスリードも実に巧み。
故にお前ら全員ぬっ殺す発言からはもう加速度的に面白さが増しまして。
そうしていよいよ蓋が開いてからの地獄の様相が正に地獄絵図、心臓の辺りに電子的な明かりを灯した連中が並べばそれは「デモンズ」を連想させ、或いは揃いも揃って好い面をしてりゃあそれはもう良識のぶっ壊れた狂い方も相俟って「哭悲 THE SADNESS」を想起する。
いずれ世界の終わりを見せてくれる訳ですけれども最後の最後にまた様相が変わる、いやさ本当の姿を現す、と言った方が正確か。
え、じゃあ続編はアクション巨編になる訳、つって思わず爆笑ですよ。
ジャンル映画特有の自由度の高さ、懐の深さ、そこのところを縦横無尽に走り回った挙げ句に垣根も飛び越えたってえ寸法ですよ。
本格派気取ってまったり演出を多用しつつジャンプスケアもふんだん、その節操のなさがただの見せ掛けだったか或いは上手く転がった結果、といったところかしら。
詰まりが感想としてはただこの一言、めっちゃ面白じゃねえかこの野郎、と。