この作品は大まかな内容は予想が割と簡単に出来るけど、細かい部分は「え、そうなる?!」と少しワクワクさせてくれた。作品を見終わったあと、個々で考察する事により面白さと深みが増す映画だなと思った。
「愛ほど歪んだ呪いはないよ」と某漫画のキャラクターが言っていたが、この映画はその言葉を正に体現させたかのような映画。
「愛」とは美しいものだが、度を過ぎてしまうと恐怖へと変わる。
登場人物それぞれの「愛」が歪んでしまったが故の結末。この暴走は誰にも止められない。
この映画を見始めた途端、物凄く既視感を覚えた。何だろう、と考えるうちにこの映画は「キャラクター」という菅田将暉さん主演の映画に雰囲気が似ているからだという結末に至った。
内容も展開も全然違うのだが、奇妙な雰囲気を醸し出す人間が、「ピンク髪」なのも、暗い部屋の中殺人が行われるのもそう。
比べたらいけないのは分かってはいるがどうしても「似ている」という理由で比べて見てしまう。
私はキャラクターの方がおぞましい雰囲気をより醸し出していたから好き。
でも、後々自分が考察して、「もしかしたらこうだったのか」と考える時間が楽しかったのはこの映画の方。
この映画を見て、やっぱり私は死んだ目を自然に演じる事が出来る俳優さんは好きだなと改めて実感した。
内容の深い所を話し始めると、かなりの長文で内容と共に自分の考察をベラベラと永遠に話続けそうだから、今回は触れないでおこう。
2024.31