いま隣に当たり前のようにいる人との日常は、いつか必ず当たり前ではなくなる。眠りながら手を繋ぐこと。ちょっとした会話。そういうなんでもない日常の尊さを改めて突きつけられ、自分の周りにいる人、あるものを大切にしたいと思った。
「ちゃんと暮らしてくれないのって、暴力だと思うんですよね」「自分を粗末にすることは、誰かに怒りをぶつけていることだと思うから」と、最近読んでいる本にあった。オットーは”ちゃんと”生きてはいるのだけれど、しかしまったくこういうことだと思う。それでも人生は続いていく。終わる瞬間までずっと。
メインで描かれる、マリソル、トミーと子供たちとの関係はもちろんのこと、マルコムとの関係もかなり重要なストーリーだと思った。