オットーという男のpapandaのレビュー・感想・評価

自殺しようとする度におかしな邪魔が入る、その入り方が絶妙で可笑しい。みんな善意の人ばかりでオットーとの関わり方もとても微笑ましい。最愛の妻に先立たれて生きる張りをなくして自死を試みるけど、人との関わりが生きる力を甦らせる、結局人は人との関わりの中で生きていくようになっているんだなと思った。トム・ハンクスの偏屈と寂しさがとてもいいし、マリソルが抜群にいい！　あの絶妙な間で飛び込まれたら関わらずにはいられないもの。とても優しくて独り暮らしの老人である僕にはいろいろ浸みる映画だった。