papandaさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(191)
ドラマ(3)

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.0

ひたすら壁を登る小寺さん。彼女の家族も過去も何も描かれず、あるのは今だけ。今、目の前にある壁を登る、どうやったら登れるか考える。ただそれだけ。でも、その姿が周りの人達に小さな一歩を踏み出させる力や勇気>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.5

これも公開時以来の劇場鑑賞。ヒトの欲にキリがないのはヒトの業とジコ坊は言うが、それが決して外れていないのが悲しい。でも、多々良場はヒトとしてありたい場であるし、それが森をどんどん壊すのはあまりにやるせ>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.5

「ナウシカ」を劇場で見るのは公開の時以来だろうか。「名探偵ホームズ」と3本立てで見たのを懐かしく思いながら見た。そしてこの作品の力を改めて思った。劇場で見ると王蟲の群れのなかに落ちていくナウシカの姿と>>続きを読む

反逆児(1961年製作の映画)

4.2

格調高い文芸時代劇だと思った。男は黒塗り、女は眉染めのお歯黒、娯楽時代劇ずれしていないリアルさを感じた。父が弱小大名の徳川家康、母が今川義元の姪、妻が織田信長の娘という松平信康の物語。母にとって愛する>>続きを読む

リンドグレーン(2018年製作の映画)

3.8

著名な女性作家の人生を綴るというので、「若草物語」的なものを想像していたが、全く違った。周りの価値観に抗いながら、迷い、戸惑い、悲しみ、それでも力強く生きていく姿は、当時の女性の置かれていた社会的位置>>続きを読む

家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.0


見ていて辛いような腹立たしいような気持ちになった。あの夫婦はただ家族が幸福になることを、少しでも生活が豊かに楽になることを願っているだけなのに。それがあがけばあがくほど、もがけばもがくほど、蟻地獄に
>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

先日見た'49年版とどうしても比べてしまうのだが、同じ物語でも時代やテーマの置き方でずいぶん印象が変わるものだ。今回は大人になったマーチ家の姉妹から始まり、少女時代は回想として描かれる。夢を追いつつ現>>続きを読む

15年後のラブソング(2018年製作の映画)

3.5

いい年した大人なのにガキじみてて、なんか可笑しくてちょっと愛おしかった。あの坊やが健気で可愛い。

お名前はアドルフ?(2018年製作の映画)

4.0

この名前がドイツ人にこんなに厭われ避けられているとは知らなかった。ドイツ人のあの歴史に対する良心と良識の強さなんだろう。それがなかったら赤ちゃんにつける名前であんな大事にはならないのだろうが、家族(同>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

想定外の重大事が起こったとき政府は、自治体は、政治家は、役人はどう動くか。前に見たときは東日本大震災と福島第一原発を考えたが、今回はこの3ヶ月の事を考えていた。あたふたして後手後手になりながらも面子を>>続きを読む

ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.8

見終わって考えてみるといろいろ突っ込みたくなるが、それは野暮ってもんだろう。ミステリアスでなかなかよかったかも。同じ時間を過ごしていても、視点を変えると全く違う風景が現れるものだということか。それにし>>続きを読む

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

4.0

今日は伊福部先生のお誕生日なので、しばらく前に録画していた4Kリマスター版を見た。何回見ても面白い! 昭和感満載。テレビ時代到来期のとにかく賑やかなこと。有島一郎さん最高! 「勝手に飛んどれ」とか「か>>続きを読む

若草物語(1949年製作の映画)

4.0

いつ見ても本当に美しい映画だと思う。出てくる人は皆心優しく好い人ばかり。南北戦争の頃の、お金はないけど良家に育った娘たちは夢見る潔癖なgirlからladyへ成長していく。この映画が作られた時代の絵のよ>>続きを読む

囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather(2020年製作の映画)

3.0

R-18のアニメってどんなものだろうって見てみたが、「へえ~」って感じだった。あの描写にあんまり衝撃を感じないのはこっちがスレてるからかな。ヤクザ世界のBLって、いろんなシチュエーションを作るものだと>>続きを読む

アルゴ(2012年製作の映画)

3.6

映画のロケハンを装って人質を救出するって、それこそ映画の中の話みたいだけど、実話を元にしているというので興味が湧いた。アメリカとイランの経緯がはじめにあって、平たく言えばアメリカが自分に都合のいいよう>>続きを読む

君の名は。(2016年製作の映画)

4.5

久しぶりに見た。忘れてはいけない、忘れたくないのに消えていく記憶。もどかしさ、悲しさ、愛おしさ、儚さ。時間、記憶、人との繋がり。宇宙の、この世の節理。この映画ってかなり深いと思う。人は目に見えない何か>>続きを読む

野性の証明(1978年製作の映画)

2.5

豪華な出演者、派手な戦闘シーン。自衛隊の特殊工作部隊が本当にあるのかは知らないが、なんとも荒唐無稽な展開。あんなにド派手に次々に人を殺しては自衛隊も何もあったものじゃない。よくも悪くも東映テースト。見>>続きを読む

ベン・ハー(1959年製作の映画)

4.0

初めて劇場でこの映画を見た。やっぱり映画館だと迫力が違う! それにしても見事なキリスト映画。人の憎悪も復讐心も功名心も様々な欲も、最後にはキリストの血が流し去り洗い清める。そしてラストはハレルヤの合唱>>続きを読む

飢餓海峡(1965年製作の映画)

4.0

圧倒的に力強い作品だと思った。ざらついた映像も暗い白黒画面も、それだけで寒々とした気持ちになる。三國連太郎さんと左幸子さんの演技のすごいこと! 伴淳さんはいつものとぼけた田舎の親父ではなくて、粘り強く>>続きを読む

若い人たち(1954年製作の映画)

3.5

当時の銀行の仕事の様子や行員達の家庭での様子がよく描かれている。今ではセクハラパワハラ女性蔑視になることも普通に行われていて、それに対する労働組合の取り組みの積み重ねが、今に繋がっているのだろう。後半>>続きを読む

想いのこし(2014年製作の映画)

3.9

数年ぶりに見た。思いを残して亡くなった人が誰かの身体を借りて思いを遂げていく話。交通事故の相手方のどうしようもないチャラ男。金目当てだったのが根がいい奴なのでだんだんはまっていくのが愉快。初恋の相手、>>続きを読む

銀座三四郎(1950年製作の映画)

2.8

短縮版の「銀座の猛者」を見た。藤田進さんが明朗闊達で誰からも好かれる医者を演じていて、安心感。料亭家族の日常と精神病院の非日常の描写の対比なんか面白いと思った。いかにも戦後の女性って感じの料亭の娘と病>>続きを読む

熱泥池(1950年製作の映画)

2.8

短縮版の「現金と美女と三悪人」を見た。金を盗んだ男、それを横取りしようとする男、金ほしさに巻き込まれた女、欲望ドロドロの物語。タイプの違う悪役ぶりの藤田進、東野英治郎、なかなか面白い。市川崑監督も、初>>続きを読む

リリー(1953年製作の映画)

3.7

行き場のない16才の女の子、夢に憧れ恋に恋して、自分の夢の世界と現実の境をさ迷いつつ少し大人になっていく。人形たちに真剣に悩みを相談したり嬉しいことを分かち合ったり、現実にはあり得ないシチュエーション>>続きを読む

古都(1980年製作の映画)

3.8

市川崑マジックというか、しっとりして深みがあってやや暗めな色調が作品の雰囲気を作っているのだなぁ。柔らかくてねっちりした京言葉、何代も使い込んだ日本家屋や家具調度品、伝統的(前時代的なものも含めて)な>>続きを読む

風雲児 織田信長(1959年製作の映画)

3.6

機略と知略に優れ、決断力と実行力に富んだ若武者織田信長。中村錦之助の演じる信長は荒々しくも繊細でひとつの立派な型になっている。香川京子さんの濃姫の美しいこと。映画は信秀の葬儀から斎藤道三との会見を経て>>続きを読む

千姫と秀頼(1962年製作の映画)

2.8

愛する夫を殺され政略に利用される美しいヒロイン、てことだろうけど、あまりにも大袈裟な演技ばかりでシラケた。豪華な衣装とかセットとか、あの時代の映画界の底力を感じるけど、歴史ロマン超大作なんだろうけど、>>続きを読む

ふんどし医者(1960年製作の映画)

3.8

卓越した腕を持ちながら出世を捨てて田舎の人々のために生きる医者。ということで「赤ひげ」と同じかと思っていたが、若者が最先端の知識を身に付けどんどん成長していくことに嫉妬したり、長年深く親身に接してきた>>続きを読む

馬喰一代(1963年製作の映画)

3.7

飲んだくれで粗暴な男の親子と夫婦の物語。粗野だからこそその愛情がダイレクトに表現されている。冒頭の、子供が産まれ初めてその子を抱く時の水を浴びるエピソード、ラストの、子供を乗せた汽車を追いかけその線路>>続きを読む

炎の城(1960年製作の映画)

3.6

「ハムレット」の舞台を日本の戦国時代に移した作品。90分くらいの東映の娯楽時代劇だから物語もキャラクターも単純化されていて、善悪が明確化されていて、ある意味とても分かりやすい。それでも大河内伝次郎の老>>続きを読む

季節風の彼方に(1958年製作の映画)

3.8

とっても真面目で前向きな映画だった。貧しい家庭に育っても決して卑屈にならず、周りの人達のために自分ができること、なすべきことを精一杯やっていく。貧しいことは自分のせいではないけれど、周囲を恨んだり羨ん>>続きを読む

九十九本目の生娘(1959年製作の映画)

3.1

タイトルのインパクトでかい! 東北の山の中のそのまた山の中、掟と因習に囚われている小さな部落、奇妙な祭事、下界を拒む部落の人々、って「大怪獣バラン」のあの村そのまま。もうそれだけでワクワクする。昔は?>>続きを読む

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

4.8

今日はチャップリンの誕生日なので、DVDを引っ張り出して久しぶりに見た。70分の中でこれだけのドラマ、密度が濃い。久しぶりに見て、今回はチャップリンの食べることへの拘りを強く感じた。靴のシーン、煮豆、>>続きを読む

ケアニン こころに咲く花(2020年製作の映画)

3.9

老人介護の需要がどんどん大きくなっている現状を考えると、大規模の施設も必要なんだろ。マンツーマンの小規模施設と管理と効率の大規模施設なら、小規模の方がいいに決まっている、と思っていた。でも、管理と効率>>続きを読む

弥生、三月-君を愛した30年-(2020年製作の映画)

3.3

三十数年にわたる物語を3月1日から30日まで(31日はお楽しみ?)に焦点を当てて紡いでいく。作為は面白いがどうしても無理がある。しかも途中で過去に戻ったりするので、よけいそう感じた。出てくる日付を見な>>続きを読む

一度死んでみた(2020年製作の映画)

3.5

予告編を見て期待してたけど、けっこうハッチャケてて楽しかった。大事なものは目に見えない、とか、思いは言葉にしないと伝わらない、とか、よく言われるし映画やドラマでも描かれるけど、それをどう観客に伝えるか>>続きを読む

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