エンディングが切ないなぁ。ドッグとロボットとの友情と、お互いの新しい暮らしのパートナーへの思い合い。あんなに深く強く結び付いているのに、おそらくもう二度と会うことはないんだろうな。ほんとうに切ない。>>続きを読む
佐藤監督の舞台挨拶があった。大川小学校や大川地区で被災した監督を含む3人の若者の手紙という内容。大川小では児童だけでなく先生方も亡くなっていて、その先生方のご遺族にも手紙をお願いしたが、いろいろな思い>>続きを読む
佐藤監督の舞台挨拶があった。監督自身の体験や考え、大川地区の人達が反映されてはいるけど、全くのフィクションだと仰っていた。震災の前は仲が良かったけど、震災後考え方の小さな違いが大きな溝になってしまう。>>続きを読む
これは珍品映画かな。サムライと西部劇のコラボなんて誰が企画したんだろうと思ったら、三船プロの発案だったらしい。歴史的に見れば変なこともたくさんある。将軍の特使なら武士だけど、帝の特使は公家だろう、とか>>続きを読む
なんか期待してたのと違うな。原作は未読だけど、タイトルや予告編から、離ればなれになった少年に犬が何千キロも歩いて会いに行く、その途中で出会う人達とのふれあいを描く、犬が軸の映画だと思っていた。だから全>>続きを読む
芸術祭参加作品ということで格調高いというか、いつもの東映娯楽チャンバラ映画とはずいぶんと雰囲気の違う作品だった。有名な曽我兄弟の仇討ちものだけど、どうも子のての映画は好きになれない。今のような司法制度>>続きを読む
あの時代、高校生の集いとか組合運動とか、社会や暮らしをみんなで少しでも良くしていこうという意識が高かったんだな。現実の壁は冷淡で情け容赦なく潰しに来るけど、それでも前を向き未来に向かうのが若さなのかな>>続きを読む
保さんと皎子さん夫婦がと~ってもいい。互いを思い合い支え合い敬い合っている。特に皎子さんのあっけらかんとした抜け具合が絶妙。保さんが読み書きを身に付けようと一大決心の理由が、皎子さんにラブレターを書く>>続きを読む
中盤からの1時間あまりの大混迷シーンは呆気に取られつつもなんだか可笑しい。みんな叫びまくるは怒鳴りまくるは。人格を否定されるアノーラの必死の叫びがが痛々しいけど、シーン全体がユーモアがあるのでまだ救わ>>続きを読む
このジャンニって監督さん、偏屈なじいさんって感じがした。撮影のカメラを回して、途中でカメラを止めて、俳優の演技にいろいろ注文をつけるシーンが何回か出てきたけど、前もってリハーサルしてないんだろうか。こ>>続きを読む
予告編や解説を見て面白そうだったので観たが、つまらないわけではないけど思った程には見いられなかったかな。ひとつには主人公に共感できなくて、一歩引いた気分で観ていたから。あとは吹替版だったから。声優さん>>続きを読む
主人公が異世界へ入り込み、自分のことを省みたり回りの人の思いに気づいたりしてもう一度やり直そうとする。これもそうだが最近別の作品も観た。こちらはパラレルワールド、あちらはタイムスリップだけと。あちらの>>続きを読む
正直、僕にはこの三人の気持ちが全く分からなかった。だから共感のしようがなかった。僕にはなにかに執着するような愛情が欠けているのだろうか。むしろこの三人について監督や俳優たち、スタッフの皆さんがどう解釈>>続きを読む
最初の一連のシーンは何事かと思ったけど、あとでその裏側が分かるときはうるっとしてしまった。「かなさんどー」ってそういう意味なのね。父と娘のわりとよくある物語だけど、それだけ普遍的なものなんだろうな。沖>>続きを読む
AIに監視される社会は現実にそれに向かっている気がする。犯罪の抑止力にはなるけど、常に見られているのはなんか嫌だ。外国籍や親が外国人というだけで差別や区別するのも、やっぱりおかしい。
いつも一緒にいた>>続きを読む
4人の脚本家による、大きな川の堤にある古ぼけたベンチに座る人達の、4つ+1つのエピソードのオムニバス映画。場所は一ヶ所でただ喋るだけなのに、脚本家の個性の違いがエピソードにもろに反映されていて面白い。>>続きを読む
特に期待もなく観たのだが、面白かった。水川かたまりさんの力の抜け具合がなんとも可笑しい。お笑いのことは何も知らないからだけど、おそらくいろいろなお笑いの人がちょっとずつ出ていて、分かる人には贅沢な映画>>続きを読む
すさまじい映画だった。多少なりとも実話に基づいているのか、全くのフィクションなのかは分からないけど、この前観た「ソウルの春」といい、政治の腐敗やおぞましい裏側をエンタメとして見せてしまう韓国の映画界の>>続きを読む
全編台詞がないというのでどうなるかと思ったが、なにか豊かな体験をした感覚。台詞はないけど映像と音と音楽で充分伝わる。ふたりの距離がどんどん縮まり愛のような感情が芽生えていくのが手に取るように分かる。ゴ>>続きを読む
予告編を見てロードムービーのおもしろさを楽しみに観たのだが、それはもちろんあるけど、それ以上に抽象的で観念的な絵作りやエピソードや登場人物に呆然としてしまった感じ。分からないから面白い、分からないのが>>続きを読む
僕は音楽にもピアノにも疎く、フジコ・へミングさんのこともなにも知らず、予告編の知識しかなく観た。正直、「魂のこもった演奏」というのがどういうものなのかよくわからない。ただ、好きなことを生業とし、好きな>>続きを読む
初のマレーシア映画。最後の方の兄の声にならない叫び、兄弟の会話、胸を抉られるような思いで観た。社会の分断や格差の拡大などはマレーシアの“今”の姿だろうが、移民排斥、外国人差別偏見などは日本にも重なる。>>続きを読む
ずっと緊迫感が続く映画だった。場面はオリンピックを報道するテレビ局のスタジオとその周辺のみ、事件の様子はモニターの画面とレポーターの音声のみ。当時の報道の様子がありありと伝わる。これがスポーツ専門のス>>続きを読む
アドノア島でのゴジラとラドンの戦いで、一音ずつ上がっていく本来のまっとうなゴジラのテーマとラドンのテーマが復活して、それがまず嬉しい。そして、「体長120mのロボットという有り得べからざるもの」と「人>>続きを読む
ラスト、みんなが一緒に音楽を奏で一緒に楽しむ。性別も肌の色も年齢も出自も障がいの有る無しも関係なく。この幸福感。これが音楽本来の姿だと思った。でも、この映画の描く30年前のクラシック界では保守的な権威>>続きを読む
初めてのデンマーク映画。タイトルからドラマチックな感動が待っていると思ったけど、騙された。いい意味で。なんとも陰鬱な映像、過酷な自然、陰湿で陰険で陰惨な権力者。それを切り拓いていく成功の喜びや擬似家族>>続きを読む
第1作はよくスクリーンで観られるけど、この第2作を劇場で観るのはずいぶん久しぶり。第1作公開の半年後の公開、しかも間に「獣人雪男」をはさんで、かなり急ピッチで作られたのだろう。こじんまりした感じは否め>>続きを読む
強迫性障害による潔癖性って、見た目には全然わからないから、周囲の誤解や色眼鏡も強くて相当生きづらいんだろうな。二人は初恋の相手とそのまま結ばれているみたいで、恋愛についてはお互いかなりpureなんだろ>>続きを読む
開始いきなりのショッキングなシーンでビックリした。手入れされていない部屋や流れていくだけの生活の描写でどうなることかと思ったけど、そう来るか。離婚寸前、お互い「無」に成り果てた結婚生活の末に事故死した>>続きを読む
そこそこ面白かった。最近のテレビ局をめぐる騒動とリンクしてグッド・タイミング。報道がショウと化してしまう功罪があり、上層部と普通に真面目に働く社員や局員との乖離もある。でも、映画中の時間と映画を観てい>>続きを読む
ピュアな恋物語でよかった。最悪な出会い方をした二人だけど、バイトの連絡ノートでお互いのことを知らないまま言葉を重ね心ひかれていく。勘違いとすれ違いが重なってややこしくもどかしい展開になるけど、最後は誤>>続きを読む
ずいぶん久しぶりに観たけどやっぱり面白い! 一室内で5人の男共だけの会話劇、まるで舞台を観ているみたい。でも、18年前に初めて観た時と同じように、にやにやしてクスクスしてドキドキしてはらはらしてワクワ>>続きを読む
場所はほぼ教室の1ヶ所のみ、登場人物は25人なので、人物が混乱するかチラッと顔が映る程度の人もいるかと思ったが、ちゃんと全員見せ場があってよかった。自殺の原因は何なのか、序列をつけたのは誰で何の目的か>>続きを読む
ご当地映画+怪獣映画ってどんな映画なんだろう、まるで見当がつかない、とんでもないゲテモノ映画かもしれない。不安があったけど、意外や意外、なんか清々しい映画だった。ご当地怪獣映画を作る市役所職員が主人公>>続きを読む
すげえ面白かった。とにかく肉体を使った、せいぜいナイフや鉄パイプを使っての殴り合いや蹴りで勝負するのがいい。スピード感とか殴られた痛みとかがすごく伝わる。九龍城砦の迷宮、混迷、混沌、魔界城塞感がとても>>続きを読む
恋人が亡くなった喪失感から立ち直る主人公というドラマチックな物語を想像していたら、とても静かな映画だった。主人公が幸福そうなのははじめの数分だけで、出てくる人みんな大切な人(多くは恋人や妻や夫)を急に>>続きを読む