配信でも観たけど、映画館の大きなスクリーンで観ると映像の細かなところまでよく見える。映像のクォリティーが高いなぁ。徳川家康の家来にイギリス人の三浦按針がいたことは知っていたけど、その背後にカトリックと>>続きを読む
なかなか爽快だった。女性が良妻賢母で夫に護られる存在が理想とされる時代から抜け出して、時代や夫をリードする存在へと変わっていく。ベルナデットが見た目も垢抜けて機知も才知も策略もどんどん自分を花開かせて>>続きを読む
およそ40年ぶりくらいで観た。実に人の好い老夫婦が政府発表のマニュアルをひたすら信じている姿、あまりにも愚かしく愛おしい。あんなゴミみたいなマニュアルを発表する政府ってどんな連中? 政府が発表したもの>>続きを読む
前作を見たときからこのラストは何となく予感があったけど、それにしても急展開過ぎないか。映像でも台詞でもはっきり見せたり言ったりしてないのは、もしかしたら「実は…」ってことで復活あり? 「踊る~」は青島>>続きを読む
エストニアがヨーロッパのどこにあるか、ロシア正教会ってどんな宗派なのか、ブラック・サバスって何者なのか、この映画っていつの時代なのか(ソ連占領下らしい)、全く知らずに観た。終わるまでずっと耐えてる気分>>続きを読む
少年ジーイェの優しくて健気で素直でいじらしいこと。青年イージェの聡明で知的でやっぱり優しいこと。親の役目が子どもが自分の脚で人生を歩んでいく力をつけさせることだとすれば、この夫婦は見事に成功したと言え>>続きを読む
予告編を見て、亡くなった母親の本心を知りたくてVFを作り、母との時間を過ごす映画だと思った。実際は、それもあるけど、格差が進み、富者が貧者を動かして無茶なことをやらせておもしろがったりヴァーチャル界で>>続きを読む
ワンコ好きにはたまらない映画。ワンコと人間のいろんな取り合わせの物語が出てきて、とり散らかりそうだけど最後はちゃんとひとつに収まった。出てくるワンコ達は可愛いし出てくる人達もいい人ばかり。でも、いい話>>続きを読む
浦野の強烈な偏執抂的な、サスペンス盛り上がり的な、そんな映画を期待してたんだけど、なんかラブストーリーが前面に来ててフツーな感じになってた。ドローンがあれだけ取り囲んでおいて実際にやったことはあれだけ>>続きを読む
この映画にはイヤな人がひとりも登場しない。好い人ばかり。作中の言葉通り、それが嘘臭くなく安心して観られるのは原作や脚本の力なのかな。もちろん演出も演技もいい。その善意が押し付けがましくなく控えめだけど>>続きを読む
身分制度下の江戸時代では、町人の犯罪者は武士から見たら虫けら以下、ゴミみたいなものだったのだろう。戦時下では世の中の役に立たない犯罪者や病人は殺してもかまわない存在だったのか。彼らを人間として見ていた>>続きを読む
僕ら世代は「八犬伝」というタイトルを聞くだけでワクワクしてしまう。それは全て、角川映画よりも何よりも、あのテレビ人形劇番組のせいだ。特におどろおどろしくも美しい「玉梓の怨霊」。辻村ジュサブローさんの玉>>続きを読む
スイスの山あいの小さな村で起こる騒動。小さなコミュニティだからこそ起こる問題の数々は、時代や場所を越えて今でもあまり変わらないみたい。おじさん同士のいがみ合いが卑劣で大人げなくて子供じみてて、ちょっと>>続きを読む
盗みに万引に壊し行為、目出し帽を被ってバイクを乗り回す。悪ガキ3人組+1人の不敵な面構えと時おり見せる無邪気さがいいなぁ。今回は丸一日の出来事で、この騒動のもとが、ゲームをするのに母親がロックをかけた>>続きを読む
リリアン・ギッシュといえばハリウッドのレジェンド中のレジェンド。彼女の大ファンだった淀川さんがこの映画をご覧になったら感激なさっただろうな。昔、アカデミー賞の記念イベントかなにかのテレビ番組で、キャサ>>続きを読む
最初はそんなに気に留めていなかった作品なのだが、たまたま時間が合ったので観てみた。観てよかった。70年連れ添った夫婦は、今でも愛し合い敬い合う。その姿だけでも尊い。夫は歩行器に頼ってはいるが自分の脚で>>続きを読む
スクリーンに映し出される陶磁器が美しかった。そう思うようになった自分も歳を取ったのかな。秀吉の朝鮮出兵で連れてこられた朝鮮人の陶工が今の日本の陶磁器の伝統の元になっているとは、この映画を観るまで考えた>>続きを読む
前章で免疫ができたからか、今回はすんなりと物語世界と絵柄のギャップに溶け込めた。侵略者にまつわる非日常と大学生活の日常の対比がおもしろい。いろいろ分からないところはあるけれど、また改めて前後編を通して>>続きを読む
ナレーションも音楽もなくただカメラの前の人や猫を写しているだけなのに、滅法面白い。猫も人もいろんな表情をする。中には片耳がちぎれて片眼がつぶれている猫がいて、のんびりしているように見えてかなり過酷な野>>続きを読む
「オペラ座の怪人」というとロン・チェイニーの髑髏のような顔を思い出す。古典的恐怖物語もストーカーの物語もアレンジによっては愛の名作になるものだなぁ。音楽が素晴らしいし、映画らしく豪華なセットや衣装で魅>>続きを読む
おびただしい数の蟻がキャンバスの上でまるを作って這っているシーンはなんだか怖かった。自分が何気なく描いたものに周囲が勝手に意味付けして大事になってしまう、その場合どこまでが作者の自己表現なんだろうか。>>続きを読む
巨大母艦が東京の上空に留まり侵略者が襲来するという噂に覆われた世界。その非日常感。高校生達のフツーの暮らし。その日常感。非日常の中の日常、なんとも秀逸な世界だった。ネットや世間の噂に翻弄される人、上か>>続きを読む
地域の特産品をメインに物語を作るご当地特産品映画、とちょっと甘く見ていたが、なかなかどうして、の作品だった。ストーリーの展開も結末もほぼ見えているけど、クライマックスもあそこまでトラブルが起きるか?っ>>続きを読む
信仰心のない僕には、穏やかに暮らす家庭から幼気のない少年を無理やり家族から引き剥がす行為の正当性が全く分からない。また、改宗するということの精神的な意味がピンと来ないけど、明日から全く違う言葉で生活し>>続きを読む
オリジナルのバージョンとの違いはよく分からないけど、やっぱり気持ち悪い映画だった。欲望に取りつかれた人間がいちばん気持ち悪い。この世は欲望に取りつかれた人間の妄念と、その犠牲となった人達の怨念と、そん>>続きを読む
ドラマの第1回からリアルタイムで見続けてきた僕としては、青島さんやすみれさんや湾岸書の皆さん、それに室井さんのその後が頭のどこかでずっと気になっていた。だから今回の映画はやっぱり嬉しいしちょっと不安だ>>続きを読む
途中の展開に呆気に取られた。「自分らしく生きる」ということをファンタジックに描いていると思っていたら、まさかのホラー的展開に。昔あった「本当は怖い◯◯童話」みたいな感じ? 自分らしく生きるのと自分の欲>>続きを読む
都会のやり手ビジネスマンがド田舎の牧場に行く、そのギャップを考えただけでも面白そう。実際見ると、都会では颯爽としているのに、モンタナではいかにもひ弱な頭でっかちの余所者。それが大地に触れ地元の人達とふ>>続きを読む
冒頭の数秒だけ緑の森が映されるが、あとは白黒の重い映像。まるでドキュメンタリーフィルムみたい。ベラルーシとポーランドの政策に翻弄されて、まるでごみ捨て場のごみ袋みたいに扱われる力のない人達がなんとも痛>>続きを読む
自分の気持ちや考えをきちんと相手に伝えること、相手の考えや気持ちをきちんと受けとること。本当に難しい。でも、だからこそ疎かにしてはいけないことだよな。楽にコミュニケーションできるのはいいけど、その代償>>続きを読む
もっと派手なアクションサスペンス映画かと思っていたら、かなりシビアな内容だった。この映画がアメリカの“今”を反映しているとしたら、もとは何なんだろう。赤いサングラスの男が「どんなアメリカ人だ? 中米か>>続きを読む
冒頭3分でわかる、ジミーはいい子だ。本当に久しぶりに観たけど、舞台の「ビリー・エリオット」も観たことあるけど、改めていい映画だなと思った。23歳ビリー(アダム・クーパー)のかっこいいこと。ビリーがバレ>>続きを読む
今回も面白かった。デジタル犯罪の時代に拳ひとつで戦うアナログ感。でもそれが原点だよな。あの拳骨の重そうなこと。迫力あるなあ。今回の捜査の原動力が、息子を殺されて絶望して自死した母親の遺言というのも、人>>続きを読む
これも青春映画のひとつか。画面も話も暗くて、正直あまり共感できなかった。大学生の愛、激情、奔放さとその終焉を描いたものか。彼らが天安門に行ったのは、自由を求めたり政治的な改革のためではなく、軽いノリだ>>続きを読む
東日本大震災、そして福島第一原発事故。ほんの十数年前なのに日常生活からは忘れ去られているような気がする。特に原発事故。当時は原発不要の声が高まったのに、今じゃ政治家も一般の人もあまり関心がないような。>>続きを読む
気持ちのいい映画だった。インドでの女性の置かれた立場や地位は伝統や仕来たりに縛られてはいるが、ふたりの対照的な花嫁はこの取り違えを通してそれぞれ自分の生きる道を明確にしていく。一人で生きる駅の屋台のお>>続きを読む