ハートが大きい厄介ジジイ。
冒頭の店員とのやり取りから厄介全開。
だけど、笑える。
常に眉間にシワを作ってるオットー。
広告配達に文句、散歩してる犬と飼い主に文句、
自分の周りにいたらちょっと嫌なジジイ。
しかし、引っ越してきたメキシコ人マリソルとその家族が彼の心を溶かしていく。
表情はずっとしかめっ面だけど、子どもの面倒見が良かったり、不器用ながら丁寧に車の運転を教えたり、彼の本質を知るとこんな厄介ジジイでも好きにならずにはいられない。
特に、ソーニャの話をしている時は昔を思い出して少し表情が柔らかくなったり、でも悲しげであったり、彼女との日々が彼の全てだったことが痛いほど伝わった。
野良猫を飼うことになるんだけど、ソーニャの生まれ変わりなのか、ソーニャからオットーが寂しくならないように送ってくれたのか、そんな存在に思えてホッコリした。
そして、なんと言ってもオットーの若い頃を演じたのがトルーマン・ハンクス!実の息子であり、演技の経験がないとは思えない程、オットーであり若返ったトム・ハンクスを見ているようだった。