このレビューはネタバレを含みます
ザ・B級映画。
謎のウィルスが蔓延して感染した人々はゾンビと化してしまった世界。軍は放射性爆弾を使うことでゾンビを駆逐し、その領域は「デッドゾーン」と呼ばれているのだ。
…というのが、世界観の全容。
んで、今作はそのデッドゾーンの中にワクチンがあるから少数精鋭で取りに行ってきて!というお話。
最新式のスーツを身をまとった5人の軍人が降り立った地は凶悪に進化したゾンビだらけだったのだが、更に進化したミュータントゾンビまでいたのだ!
彼らはそんなデッドゾーンで1か月も生き延びた女性と協力し、ワクチンを回収するために奮闘するわけですが、全体的にまあチープ。
最新装備は欠陥だらけで、呼吸困難になるし、通信障害は発生するし、ゾンビに噛まれたらボロボロにされるわでとにかく足を引っ張るのだが、汚染された区域故にマスクを外すと呼吸ができなくなるため、使わざるを得ない。
そのため、常に皆がマスクつけてるせいで誰が誰だか全然分かりやしない。
各登場人物の関連性も最初にちょろっと絡みがあった程度で、ろくに掘り下げられないまま1人ずつやられていくので、感情移入もしづらいし、特に悲しみも辛さもなかった。
少数精鋭で行く割には弾薬も不十分なのか、途中から格闘戦メインになったりもするんだけど、見せ方が下手なのか、画面が暗くて分かりづらい。
特にライトが点滅する倉庫で闘っていた時は、見るのやめようかと思ったくらい頭痛くなってしまった。
最大の敵であるミュータントゾンビも造形がシャバいというか、お世辞にもいい出来とは言えず、完全に劣化版バイオハザードといった感じ。
光に弱い!と言っておきながら、最後の最後まで装備を使わなかったのが謎すぎた。最初からそれでいけよ!ってずーっと思ってしまった。
アメリカのテレビドラマシリーズなのかな?と思えば見れるけど、ゾンビ映画として見たらガッカリしちゃうであろう作品でした。