Clary

シモーヌ フランスに最も愛された政治家のClaryのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

フランスの政治家シモーヌの自伝記ストーリー。

映画予告まで存じなかったけれど、
凄まじい人生体験と、立ち上がって取り組む強さ。

無防備に映画観ると、ナチスによる迫害場面でしんど過ぎるけど、
これでも語られてないことが多くある気がする。

解放されても、PTSDに苦しむ姿、
自国からも封じ込められようとする事実が重い。
家族も失い、人生が変わってしまった。
生還した同じような境遇の方の中には耐えられない方たちもいたのではないだろうか..

シモーヌが刑務所の環境改善や女性の権利、エイズ患者のために立ち向かうのは
そんな自身の経験があったのは大いに影響ありそう。

しかし、シモーヌはEUの理念に希望見出していたけれど、
今現在はどうだろう..。
そして、フランスで必死に可決にこじつけた中絶法も、
海を越えたアメリカで今起きている流れを思い出してしまった。
アメリカの遠くない将来、この時述べられていた、違法中絶(による被害)が増えるんじゃないだろうか。

しかし、反対意見述べる人の中に酷い暴言あるのすごいな。
特に、迫害受けた相手にナチス呼ばわりするのは人格疑うほど。

歴史で追いつけなかったとこあるので、
そこは理解のためにちょっと調べたい。
あと、蛇足ながら、日本は
政治家を題材にするとステレオタイプなものや単なる批判だけの映画に終始しがちなので、
骨太な映画作ってほしいな..
Clary

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