真魚八重子

Rodeo ロデオの真魚八重子のネタバレレビュー・内容・結末

Rodeo ロデオ(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

貧しいながらバイク好きのジュリア。当然バイクは盗むのが流儀。ある日、警察と遭遇したバイカー集団とのつながりが生じる。非常に男性中心主義の男たちで、彼らもバイクを盗んでは横流しをする仕事をしている。ジュリアはそこに居場所を作ろうとし、中にはジュリアの手腕を認める者もいるが、基本的には女に対し排他的だ。

ボスは刑務所にいる。その妻は欠かさず面会を強要され、買い物も自由にいけないほど生活を拘束されている。悪い虫がつかないためだろう。おそらくジュリアは同性愛者でこのボスの妻に惹かれ、彼女を楽しませようとする。

堅固な男性中心主義のなかで、女性一人ではどれだけ優秀であっても、自立心があったり、性的になびかなかったりするだけで、男性の怒りを買い罰を加えられる。女一人の力でどこまで出来るか、男たちがどこまで陰湿かを、みずからノンバイナリーだと語る監督の目線で描いた作品。

走り屋映画が元々好きじゃないので、爆音のエンジンはちょっと苦手。
真魚八重子

真魚八重子