ASHITAKAAkino

Rodeo ロデオのASHITAKAAkinoのネタバレレビュー・内容・結末

Rodeo ロデオ(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます


2023年映画83本目

刹那的な抑圧からの解放。
共感を拒絶するような暴力性。
フランス映画だけどとてもアメリカ映画的。
ノンバイナリーの女性監督のデビュー作。
想起したのは、『TITAN』、『The Rider』、ロザリアの『Motomami』。
基本的にアメリカ映画で銃と馬が出てくるときは自然と背筋が伸びるのだけれど、本作での馬の役目を持ったのがバイクという印象。そして"クロスビトゥーム"。
ジュリアの服装や態度、借りた洋服に対する嫌悪と違和感、カリブ系というルーツ、キリアンの多動症(?)、縄張り争い、性愛の排除、そしてパリ郊外。すべて意図的に配置されていて上手いなと。

ラストは稼いだ金を経済的、精神的に囚われた親子を解放するために託すのはさながら西部劇のよう。東名阪で7館ほどでの公開で少ないので、配信されたときにまた盛り上がればいいのかなと。次作に期待。
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