ファム・ファタールな役の印象が強いレア・セドゥが今作で演じるのは、介護に仕事に子育てにと日々の生活に追われる等身大の女性。
妻子のいる旧友との恋が燃え上がってしまったり、リアルな疲労感を背負いつつ、それでも気丈に振る舞う彼女から目が離せない。
哲学者だった父は難病を患い、記憶を失って抜け殻のようになっていく。そんな病室の父より、彼の書斎に並ぶ本の方がずっと父らしい。
選ぶ本に人となりが出るっていうのは、本当にそうだと思う。人の本棚見るのは楽しいし、未だ最前列にハリー・ポッターが鎮座する私の本棚は見られたくないもの笑
問題を抱えていようが進むしかない。 C'est la vie! パリの季節は巡り“美しい朝(原題)”はちゃんと訪れる。
フランス映画の個人的に好きなポイントがいっぱい詰まった作品でした。