Ronnie

お熱いのがお好きのRonnieのレビュー・感想・評価

お熱いのがお好き(1959年製作の映画)
4.6
意外と惚れっぽいみたいです。
昨夜から、シュガーに恋をしてしまい、息が苦しいです。

スクリーン の中には、ものすごい美女は他にもいますよ。
確かにイルザ(イングリッドバーグマン/カサブランカ)の美しさにはため息が出ます。
でもね、じゃあ俺がリック(ハンフリーボガード)になって、イルザのハートを捉えられるか?
無理でしょ!

確かにパトリシア(ジーンセパーグ/勝手にしやがれ)みたいなキュートな人はいませんよ。
でもね、じゃあ俺がミシェル(ジャンポールベルモンド)みたいな破天荒なワルになれる?
それも無理でしょ!

同じく、本作のシュガー(マリリンモンロー)みたいな、世界中の男性を虜にするセクシーな女性はいませんよ。
でもね、じゃあ俺がジョー(トニーカーティス)になって、コロッとシュガーのハートを奪うことができるか?

・・・それは出来そう
・・・もしかしたら、あり得るかも

映画という現実逃避空間で、モンローの演じる世界には『もしかしたら、あり得ないことがあり得るかも』っていうリアリティーに満ちています。
これは、他の美人女優とは明らかに違うんですよ。こんな素敵な『恋の夢』を見せてくれる女優さんはいないでしょ⁈

一口に言えば『ドタバタラブコメディー』ですよ。でもね、、、ホントにホントにビリーワイルダーは天才です。とことん緻密なんです。そして、本当のファンタジーを知り尽くしてるんですね。ワイルダーとチャップリン、こんなに人を幸せにしてくれる監督って他にいますか⁈

第32回アカデミー賞、本作が受賞したのは『衣裳デザイン賞』のみ。
作品賞なんてノミネートすらされてない。

アカデミー、、、馬鹿か!!!!!

ププッピドゥ(I wanna be loved by you)はもちろんだけど、ラストのI'm Through with Love、ホント染みるわ〜。

長くなってしまってすみません。
僕のシュガーへの恋は、まだまだ続きそうです。
Ronnie

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