[窓] MADOのnkのレビュー・感想・評価

横浜・副流煙裁判を元に描かれた映画
憎しみの数だけ増えていくサンスベリア(空気を浄化すると言われている)と空気清浄機の護衛隊、酸素マスク。歪な家族像が風に吹かれるように軽快な音楽とテンポに乗せてシニカルでキャッチーに映し出される。
とても視覚芸術的であると思った。

風通しの悪い閉ざされた空間の中で、人の心にすむ毒が湿度を持って繁殖していく。悪は作為的に造られる。

本当の事など誰も見ようとしない、MEGUMIさんが涙と共に溢す言葉に真実があると思った。悪は政治的である。