シカゴ国際映画祭にて。

ほっこり映画の予想とは全然違う映画だったが面白かった。
「こころに剣士を」「ヤコブへの手紙」などのクラウス・ハロ監督作。

引退した船長ハワードと彼の娘グレースとの間の複雑で緊張した関係、中年夫婦の危機、老いた父のロマンス。
親子確執、熟年恋愛、介護問題が一気に露になる、登場人物も多くなく舞台も半径狭めの中でこれだけ重なると…。雰囲気もピリつく。

娘グレースは父がかつて母と自分を顧みない間に母が亡くなったことをずっと引きずっているし、父ハワードは発作を起して以来頑なになってしまう。そこに現れた家政婦アニーは近所に住む老年女性。

見方によってはハワードの世話をしながら一緒に暮らすのはどっちなのか？という変化球三角関係にも見える。

グレースの立場がけっこうしんどい。そんな時に手を差し伸べない父ハワードの姿には一瞬「え！？」と思うのだけど。
長年の関係の表れなんだろうけど。

そりゃグレースも怒るわな…….

そんな感じなので変な緊張感があって、ほっこり爺さん婆さんドラマだと予想してたわたしは意外な展開に見入ってしまった。

これって誰も幸せにならないやつなんじゃないかと頭よぎった😓

結果オーライだったけど、もっと早くよく話し合って素直になっていればもう少し違った人生を歩めたのにね。赦しあう姿はよかったが。

家政婦アニー役にブリッド・ブレナン。いくつかの映画で印象に残ってる。アンドレア・ライズボローが歳取るとこんな感じになるんじゃないかと思う。役柄も似てる気がする。

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• #日本未上陸映画ベスト◯◯_みむさん