ハレルヤ

愛と哀しみのボレロのハレルヤのレビュー・感想・評価

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)
4.1
BSプレミアムシネマにて初鑑賞。
なかなか壮大なドラマでしたね。気がつけば3時間過ぎてる感覚でした。

モスクワ、パリ、ベルリン、ニューヨークと4つの都市での4組の家族を、半世紀に渡り描いた大河ドラマ。
第二次世界大戦、冷戦など激動の時代に翻弄された人々。それぞれ大切な人との出会いや別れがあり、一言では表せないほど波乱万丈の人生を歩みます。

そして行き着くのはラストのエッフェル塔前でのボレロ。そこでそれまで繋がりが無かった登場人物たちが集い、皆一緒に芸術的なクライマックスを迎えるシーンは、まるで長い旅を終えたような気分になります。

3時間にも及ぶ作品ながらも、まだ物足りなさを感じるのは個人的には異例。
かなり多くの登場人物を描いているからか、一つ一つのエピソードが少し飛ばし気味に思えたし、序盤の出会いから結婚のくだりなんか、あまりの早さに「もう結婚!?」と突っ込みそうになったほど。笑

長いんだけど、そう思うくらいテンポが早く感じた作品でした。過度な演出は無く、凝ったカメラワークにキャストの名演で物語を引っ張っていく図式も素晴らしい。

特にキャストなんか1人2役を演じた方も何人もいて、その巧さに驚きました。
これまたいつの日か完全版も見たいなぁ。そう思えるくらいの傑作です。
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